お知らせ

No.45 平成27年度第2回通常理事会開催など

一般社団法人 国土政策研究会
事務局だより No.45
「平成27年度第2回通常理事会開催など」

 早いもので師走になってしまいました。会員の皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか。
本部はシンポジウムの開催、関西支部発足の支援、研究部会の開催、機関誌の発行準備などで結構忙殺されております。

 少し遅くなりましたが、今号は11月17日開催の理事会と、
11月30日開催のトラック実運送シンポジウムについてのご報告です。

【平成27年度第2回通常理事会概要】
 11月17日午後3時、本部に於いて本年度第2回通常理事会を開催致しました。
議題は活動報告、財務報告、業務執行役員報告のほか、支部設立規程、研究部会設立・運営規定、名刺制作・使用規定を定めました。
これらの規定は従来明文化されておらず、あいまいな点が多かったのですが、このたび明文化したものです。

 支部設立は理事会の議決事項、研究部会は業務執行役員の決定事項で理事会報告、
名刺については会社または個人の通常使用する名刺のどこかに「一般社団法人国土政策研究会会員」と付記する場合を除き、
全て本部に於いて内容審査のうえ、印刷も全て本部に於いて実施することとしました。
使用可能期間は印刷から1年間とし、使用にあたっては営利目的、販売目的などでの使用を控え、
国政研の品位と信用を傷つけることが無いようにお願いします。
使用条件を付すこともあります。
これは、従来本部の知らないところで国政研の名刺を使用し、それに関する問い合わせなどが本部にあったことによります。
一定枚数を超える場合は有料とします。詳しくは事務局にお問い合わせ下さい。

【第2回トラック実運送研究部会シンポジウム概要】
 11月30日午後2時、東京紀尾井町の都市計画会館において32名の参加者のもと、
「トラック実運送の取引環境改善を目指して」――トラックドライバーの安全と安心のために――を開催致しました。
第1回は平成25年9月5日、東京四谷のトラック総合会館で開催し、今回はそれに続くものです。
今回のテーマを取引環境改善としたのは、
多層下請けによるトラックドライバーの労働環境の悪化を防止したいという願いが込められております。

 シンポジウムは岩井会長のあいさつの後、
国土交通省自動車局大臣官房審議官宮城直樹様の来賓挨拶、
伊丹研究部会長による経過報告、
自動車局貨物課福田ゆきの課長補佐による最近の動向、
一橋大学大学院の根本敏則教授による「取引環境改善の要点」としての生産性向上方策、
全日本トラック協会の細野高弘専務理事による「トラックドライバーの確保について」として、
高齢者、女性、若者のドライバー確保・活用方策、
交通事故総合分析センター研究部本田正英研究員による「貨物自動車の交通事故分析」が報告された。

 続いて、研究部会顧問の松浪健四郎先生、(株)エフ・エー・トラックの竹中淳雄社長と根本先生、本田研究員によるパネルデイスカッションを開催した。

 パネルデイスカッションでは会場から岩井会長、岡田清成城大学名誉教授、細野専務理事などからの発言もあり、
ラストマイルの問題、業界では新卒生の採用が少ないこと、中小・零細の実運送業界には親御さんが子供を行かせたがらないこと、
格好の良い服装と顕彰制度が欲しいこと、
長距離便と地場輸送とでは形態が違うので、長距離便は各社のコストにそれほどの開きはないが、
地場輸送の場合には最低運賃の決め方が難しいこと、
統計上は事故は減っているが、その理由は厳しい飲酒運転禁止、シートベルト着用、車両の改善、迅速な救護体制、業界の努力などによることなど、
活発な議論が交わされた。

 トラックドライバーは好きなトラックを運転して好きなところに旅ができ、安心して家庭を守れ、プライドの持てる職業に、
いつかはしなければなりません。
そのためには積載貨物重量の厳しい規制、休息場所の不足、長時間労働、安い賃金など、
今後とも改善すべき点が多々あり、引き続き第3回のシンポジウムに期待して閉会した。
詳しくは「国土と政策」No.37(2016年1月発刊予定)をご覧ください。

【関西支部設立記念講演会】
 12月7日(月)午後3時、関西支部(支部長・霜上民生)設立記念講演会を、
大阪市西区西本町1-4-1、オリックス本町ビル3階大会議室、に於いて開催することになりました。
岩井会長出席のもと、「関西圏の活性化を目的としたインフラストラクチャー構築のあり方と民間資金の活用について」勉強したいと思います。
参加希望者は本部まで氏名(参加者全員)、所属、メルアドをメールまたはファックスにて事務局までお知らせください。

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