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No.93 九州地方シンポジウム開催・研究部会報告・創立50周年記念講演会

事務局便りNo.93
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一般社団法人 国土政策研究会
事務局だより No.93
《九州地方シンポジウム開催・研究部会報告・創立50周年記念講演会》

2019.11.12

うっかりして2ヶ月休刊してしまいました。編集者がマレーシアやベトナムへ、また帰国してからは九州、大阪、名古屋へと駆けずり回っておりました。失礼いたしました。本号では10月31日に福岡で開催した九州地方シンポジウムの概要と研究部会からの報告です。

【九州地方シンポジウム開催】
 令和元年10月31日、博多新幹線口のTKPガーデンシテイに於いて「九州における魅力ある建設業を目指して」と言うテーマで、100数十名の参加の下、シンポジウムを開催しました。
 小浪博英、藤本顕憲両理事の開会挨拶に始まり、村山一弥 国土交通省九地方整備局長の来賓祝辞、脇雅史 国土政策研究会会長の「地域建設業の役割」と題した講演、日野伸一 大分工業高等専門学校校長をコーデイネーターとするパネルデイスカッション「品質確保と働き方改革」が開催されました。パネリストは佐賀で進学校「弘学館」を経営する松尾建設の松尾哲吾社長、日建連九州支部副部長の梶山雅生、建設コンサルタンツ協会九州支部長の福島宏治、九WE会会長の原田佐良子、九州整備局企画部長の堂薗俊多の各氏で、活発な議論と意見交換が行われました。閉会は九州地域づくり協会理事長の田中信一郎氏で、閉会後は和やかな懇親会を開催しました。詳細は1月に刊行予定の「国土と政策」No.45で紹介いたします。

【研究部会報告】
1.建設産業研究部会 (部会長:埜本信一)
 令和元年10月1日、脇雅史国政研会長、国土交通省担当者をお招きして第2回建設産業研究部会を国政研事務所に於いて開催しました。主な話題は将来における技能労働者の不足への対処、キャリアアップシステムの活用、下請け取引の適正化、特に価格ダンピングだけでなく、工期ダンピングの防止、働き方改革の推進、支払賃金アップの方策、地方公共団体における裏負担財源の不足、建設業は儲かっているという国民の誤解への対処、などでした。次回は12月10日に大石久和氏をお招きして議論を深めることとしております。参加希望者は事務局まで連絡して下さい。
2.地方創生研究部会 (部会長:司波 寛)
 令和元年9月12日、第20回地方創生研究部会を開催しました。今回は都市農地活用支援センター常務理事の佐藤啓二氏からドイツのクラインガルテンのお話を伺いました。ドイツのクラインガルテンは公共団体が買い上げた公有地であり、面積も2~3haと、かなり広く、その中に水も電気も無い300㎡程度の特別の区画があって、会員はそこに手作りの小屋を建てて日暮れまで家族や近隣の人たちとビールなどを飲んで楽しむことができるようになっているそうです。続いて10月30日、第21回研究部会が開催されました。今回は特にテーマを絞らない自由討議で、先ず地方での人と財源の問題。市町村は人員削減の結果、知恵を出せる人がいなくなってしまったこと。国から副市長などを派遣すると一時的にはいろいろと新しい試みも出てくるが、その人が帰ってしまうと元の木阿弥になること。財源についてはプライマリーバランスなどと言っている場合ではなく、地方交付税を自治体の行政面積に応じて大幅に増額するとか、地方が独自に使える財源を確保する必要があること、などが議論されました。次回は12月17日に制度論を中心に議論する予定です。参加希望者は事務局までご連絡ください。

【創立50周年記念講演会】
  先号でもお知らせしましたが、令和2年1月17日、金曜日、東京・明治記念館において午後1時から3時まで「創立50周年記念講演会」を開催致します。講演は山田邦博国土交通省技監による「令和時代の国土交通行政について」と、経済評論家・元京都大学大学院准教授、中野剛志先生による「世界で起きている変化・日本が取るべき戦略」を予定しております。中野先生は「奇跡の経済教室(戦略編)」という書物で詳細に論じておりますので、お時間のある方は事前にお読みいただくことをお勧めいたします。参加希望者は事務局までお問い合わせください。

国土政策研究会事務局
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