事務局便りNo.110
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一般社団法人　国土政策研究会
事務局だより No.110
《１年を振り返って》

ネズミ年の令和2年が終わろうとしております。来年はウシの力で新型ビールスを退治してもらいたいものです。1年を振り返ってみたいと思います。

【１年を振り返って】
　１月には国土政策研究会設立50周年を記念して、国土交通省山田邦博技監から「最近の話題」を伺い、中野剛志先生から「現代貨幣理論」を伺いました。また、元事務次官の毛利信二様にもお越しいただき盛大な鏡開きを行うことができました。2月にかけて建設産業研究部会と水力発電研究部会を開催した後、コロナ事件が発生したのです。研究部会も軒並み中止。6月5日に都市計画会館で予定しておりました総会も、会場を小伝馬町の本部事務所に移し、会員はなるべく委任状または表決書の提出をしていただくこととなりました。5月に予定していた関西支部の「インフラメンテナンス国民会議・近畿本部フォーラム2020」も8月に延期となり、何もかも予定変更です。
　8月、大阪鶴見緑地で開催された近畿本部フォーラムでは、国土交通省総合政策局公共事業企画調整課長の佐藤寿延様のご挨拶の後、国土交通省山田邦博技監、溝口宏樹・近畿地方整備局長、脇雅史・国土政策研究会会長、京都大学藤井聡先生、関西大学坂野昌弘先生、国土交通省土木研究所田中芳樹主任研究員、本州四国連絡高速道路株式会社荻原勝也様からそれぞれ貴重なお話をいただきました。藤井先生からは「世間の空気に押されて負けないように」との強いご支援の言葉をいただきました。
　10月、本部主催の「国政研2020東京セミナー」を開催しました。ここでは国土交通省榊真一都市局長から、「スマートシテイとかスーパーシテイとか、よくは分からない言葉だけど、情報をしっかり把握して未来に備えたい。」とのお話があり、続いて森ビルの河野雄一郎特任執行役員から、「垂直の庭園都市」をつくり、「逃げ出すまち」から「逃げ込むまち」にするというお話がありました。また、このセミナーでは3研究部会からの報告があり、「汚い、きつい、危険の3K」から「給与、休暇、希望の3K」にするための努力、東京一極集中を是正して地方創生を進めるための課題、水力による再生可能エネルギーの活用を進めるための課題などが提起されました。
　10月末には当社団の伊庭良知理事から「PPP/PFI」のお話を伺い、インフラ整備において民間の知恵と力を活用することの重要性を再認識した次第です。
　この間、地方自治体が抱える地方創生のための課題をアンケートさせていただき、20市町村から回答をいただきましたが、目下、集計・分析中です。
　以上のような１年でしたが、来年もよろしくお願い申し上げます。どうぞ、良いお年をお迎えください。

国土政策研究会事務局
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