お知らせ

No.86 理事会・講演会・賀詞交歓会報告

一般社団法人 国土政策研究会
事務局だより No.86
《理事会・講演会・賀詞交歓会報告》

【理事会・新春講演会・賀詞交歓会報告】
 2019年1月18日(金)、青天の下、東京紀尾井町の都市計画会館3階において
亥年の新春を祝う新春記念講演会と賀詞交歓会が開催されました。
また、併せて平成30年度第2回通常理事会も開催され、
理事会では来年1月17日(金)、東京の明治記念館で設立50周年祝賀会を開催することに関し、
会員による財政的支援が必要なことを確認しました。

 設立50周年記念祝賀会は次のとおり予定しますのでよろしくお願いします。
200~300名の立食パーティになると思います。

日時 2020年1月17日(金)、午後1時~3時
場所 明治記念館 曙の間 
   東京都港区元赤坂2丁目2番23号

 記念講演会には国土交通省道路局長の池田豊人氏をお迎えして新年の話題をお話しいただきました。
池田局長は昨年7月まで近畿地方整備局長をなさっていたので、
その思い出話から始まり、最後は「インコース」ということになった。
インコースとは何だろうとみんな不思議に思ったところ、日本の動線についての近道のお話だった。
北の方では釧路・帯広から函館を通って本州に渡るよりも、室蘭から海上を通って八戸か宮古に結ぶこと、
東北と西日本を結ぶのは日本海側を通ると近いこと、
九州と関西・中部方面を結ぶのは大分から四国北岸を通るのが近いこと。
この海陸を結ぶ近道3ルートをインコースと名付け、その整備を進めたいとの示唆であったようです。

 講演会が終わってから、同じ会場で賀詞交歓会に入り、
脇会長の挨拶に続いて、五道仁美官房技術審議官と鈴木道雄顧問からご挨拶をいただき、
岩井國臣顧問の乾杯で宴に入りました。

 脇会長は、今までは人口増加に対処することが我が国の政策の柱であったので、
これからの人口減少・高齢化社会に対してはもっと違った政策が必要であり
「東京をはじめとする大都市中心の金太郎あめ政策から脱皮して、
日本の各地で、それぞれの地域が知恵を絞り、
それらの成功した地域がこれからの日本を引っ張ってゆくようなことでなければならない」
と話されました。

 続いて五道技術審議官は、国土強靭化のための3ヶ年予算7兆円余が上積みされたので、
久しぶりに公共事業費の伸びが15%以上になったこと、
また、石井大臣は引き続き生産性の向上とスマートシテイの実現に心を寄せていることを話されました。

 鈴木顧問は平成の30年間を振り返り、
経済の低迷と公共事業費の縮減を先進諸国や中国と比較しながら話され、
いつの間にか良き日本の伝統的経営手法から利益至上の競争主義へ変わってしまったことを嘆かれ、
このままでは日本が世界から見放されてしまう、と述べられました。
また、今年は126代目の陛下に御代がわりするにあたり、
陛下と同じ年の自分も退位したいとおっしゃいましたが、これには誰も賛同しませんでした。

 以上のようなお話を熱心に伺った後、秩父にお住いの岩井顧問が、
「このような会に出てくると仲間が沢山いてとても嬉しい」とおっしゃって乾杯の音頭を取り、宴が始まりました。

 約1時間歓談の後、高田副会長の中締めで幕引きとなり、本年の新春賀詞交歓会は終わりました。

池田道路局長


左から鈴木顧問、高田副会長、岩井顧問、
脇会長、五道大臣官房技術審議官


来年の祝賀会場明治記念館の中庭


明治14年建築の会場に掛かった額縁

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